本は10冊同時に読め!

 

控えめに言って僕の人生を変えてくれた本である。それはなぜか。この本を読むまでほとんど読書をすることなく過ごしてきた僕に「本を読もう」と思わせてくれたからだ。つまりこの本は、読書をするモチベーションを高めてくれる本なのである。

 

だからこの本は、「本を読もうと思っているけど、どんな本を読んだらいいのかわからない」という人や、「読書を始めたけど、なかなか続かない」という人におすすめだ。特に学生に読んでほしい。

 

「金持ちになりたい」と思う人はたくさんいるだろう。なにをすれば金持ちになれるだろうか。そんなことはわからない。だけど、成功している人はまず読書をしている。ビル・ゲイツの読書量がハンパじゃないことは有名な話だ。じゃあ、どうしたらたくさんの本を読めるだろうか。そこでこの本が紹介するのが「超並列読書術」である。「超並列読書術」とは、さまざまなジャンルの本を「同時」に読んでいくスタイルで、著者の成毛眞さんが実践している本の読み方だ。

 

「本は最後まで読む必要はない」

 

本は最初から最後まで読むのが当たり前だと思っていた高校3年生の僕にとっては、衝撃的なフレーズだった。あまり本を読むのが得意ではない人は、最初から最後まで時間をかけて読んでいるのではないだろうか。本を読んでいるとつまらない部分や、よくわからない部分が出てくることがある。そこで退屈になって本を読むのをやめてしまう人が多いのだと思う。人生は短いのだから退屈な文章を読んでいる時間なんてないはずだ。つまらないと思ったらすぐに飛ばしてみよう。

 

この本を書いている成毛眞という人は元マイクロソフトの社長で、書評サイト「honz」の代表も務めている。この人の生き方もかなりおもしろい。というか、ぶっ飛んでいる。彼が社会人2.3年目の頃は1食200円もしない宅配サービスをよく利用していたそうだ。そこまでしてでも本を読むことはやめなかったから現在の自分があるのだという。

 

本の終盤には、著者が読んできた数多くの本から「人生の糧になる本」や「もっとも感化された本」などの紹介もしているので、読みたいと思うような本がどんどん見つかるはずだ。ダラダラとした長い本ではないし、読みやすい。僕はこの本をトイレに置いて読んでいるが、気をつけないとおケツ丸出しの状態で何十分も経ってしまうほどおもしろい。したがって、トイレで読むのはおすすめできない。

 

さあ、本を10冊同時に読もう!